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開発レポート:ツアラー600L(ハイエース)

T-590コンセプト 開発レポート 第三話「再考」

2012年6月18日

スケッチが進む中、一抹の不安があった。
実は、こういった開発で良くあるケースなのが、一つの企画・デザインに没頭する
と発生する「惚れ込み」や「思い込み」だ。
デザイン段階でこの「惚れ込み・思い込み」は極めて危険であり、最終完成になって
「あれ?」なんて事は避けなければならない。

人間は不思議な生き物で、情熱を持って行動した事には強い感情が入る。もちろん、
良い事でもあるが、感情移入により客観的判断がつかなくなる。分かりやすく例え
れば、恋愛中の友人と同じだ。まわりが見えなくなり、善し悪しが鈍るのだ。

そこで保険をかけ、T-590を違った角度からデザインしてみた。基本コンセプト
である「今までの枠に囚われない新型キャンパーを開発しよう!」は守り、細かな
デザインは0から考えてみる。
そして、いくつかのデザインが仕上がった。

デザインスケッチ1
20120321_A_Front.jpg
サイドパネルを柔らかな台形にしたデザイン。
20120321_A_Rear.jpg
そのリヤビュー。リヤバンパー付近(おしり)の部分が重量感があり、特徴あるリヤ
デザインになっている。
既存の日本製キャンパーには無い斬新なデザインだ。

デザインスケッチ2
20120331_A_side.jpg
サイドビューをラフデザインし、そのサイドビューを基にデザインを起こす。
20120331_A_front.jpg
ベース車両からサイドパネルにかけて大きく張り出したデザインが強い印象を作る。20120331_A_rear.jpg
そのリヤビュー。サイドパネルからリヤフェンダーへのアプローチ。さらにテール
レンズ面へとサイドパネルからの各部エッジがシャープで切れのあるイメージ
を持つ。
どこかしら清潔感のあるリヤビューは、開発スタッフの共感を呼んだ。

ただ、現実的には中々難しいデザインだ。バンク部をベース車両と同じ幅で立ちあげ、
サイドパネルにほど近い場所で急激に車幅を広げている。デザインインパクトは強い
が、室内が狭くレイアウトがしにくい。
ただ、サイドパネルからのリヤフェンダー及びテールへの清潔感さるシャープさは
取り入れたい内容だ。

by“kaihatu”