JUN-ICHI nagata INDIAN ROADMASTER
永田 宗政 | 神奈川県 | 43歳 | スカウト・シックスティ
Volume 4.

歴史あるバイクだからこそ、楽しみも広く、深く

今回も前回に引き続き、インディアンについてもっといろいろと知っていただきたく、レアな物からしょうも無い物まで、所有しているインディアングッズを紹介していきたいと思います(笑)。

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個人的につい手が出てしまうのは、やはりウェア関係が多いです。インディアンに乗る際には、やはりインディアン関係のウェアを着ますからね。海外でしか発売されてないインディアンのウェアも、気になれば直ぐに購入してしまいます。前回紹介させていただいた、ローランド サンズ率いる、スーパー フーリガンズのシャツや、インディアンのレストアショップとして有名な、サミー ピアーズのお店のシャツなんかも買っています。

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これからの季節にはもう必要ないかと思いますが、インディアンのジャンパーもありますよ。他にも持っているのですが、スカウトに乗る僕はこのジャンパーが一番お気に入りです。 左腕のスカウト 45のパッチや、右腕についている god created indian motor cycle のパッチ、AMA riderのパッチなど、僕の好きなパッチが沢山ついています。夜に皮ジャンを着て走ることも多いですが、このジャンパーの白いラインのところが反射してくれるので、安心してバイクに乗ることができます。

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それから、オートバイを整備したりする際に、汚れてもいいように作業ツナギを着て…と思い購入した、なかなかレアなインディアンモーターサイクルのデッドストック品。ビンテージのブルーベルタグ(ラングラー)がついたツナギで、背中側にステッチでインディアンの刺繍が入っています。ヘリンボーン生地の為、丈夫ですが、もったいなくてなかなか着ることができません(笑)。

バイクだって、やはり探してしまいます。アメリカのフラットトラックレースで大活躍中のスカウトFTR750ですが、車両が売りに出ていないか、ネットで調べたところ、なんとe-bay USAにて、1台売りに出ていました。ウォッチしている人数も多いですが、価格も凄いです。約50,000ドル (日本円で約530万円)! 買いたいのは山々ですが、さすがにとても手が届きません。

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それならと、次はインディアンモーターサイクルのコレクターズ カードに(笑)。カードの下に敷いてあるバンダナは、このカードセットを購入すると一緒についてきました。この他にもインディアンのカードセットが出ている為、コンプリートしようか悩んでいます(笑)。オタクで、すみません。

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とまあ、いろいろ雑ネタをお伝えしましたが、歴史あるメーカーだけに、味わい深い関連グッズも多く、そこから当時の時代を想像したりと、バイクがなくても楽しめるのがインディアンなのです。

本当は、桜の季節にバイクで走りに行くのを楽しみにしていたのですが、スカウトさんが機嫌を損ねてしまっているので、今回は出かけることが出来ませんでした。次回こそ、走ってレポートを届けたいと思います。あー、早くバイク乗りたいなぁ〜‼︎

Volume 3.

SVとDOHC、受け継がれるインディアンワールド

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今回の写真は、僕の友人であり、同じインディアン乗りの黒田君宅にて、僕のスカウトsixtyと彼のインディアンを並べて撮りました。ちなみにこのスポーツスカウトは、実は僕が以前乗っていた車両で、元愛車が知り合いに乗ってもらっているというのは、とても安心でありがたいな、と感じております。

スカウトsixtyと言えば、年が明けた正月2日、早々に初乗りに出かけようとしたところ、エンジンがかからず、インディアン名古屋に入院することに。そんなこともあり、ここ最近バイクに乗る機会がなかなか作れなかったため、今回は僕がコレクションしています、インディアン関係のグッズを中心にいろいろな小ネタを紹介したいと思います。ビンテージモデルから現行モデルに至るまで、インディアンモーターサイクルにもっと興味を持っていただけると嬉しいです。

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自分は、オートバイの中でもとくにエンジンが昔から大好きで、中でもお気に入りのインディアンの場合、エンジンを2基所有していました。1917~19年に作られた「タイプO(オー)」と言われるエンジン、そして所有していたスポーツスカウトと同じ年式の、「ミリタリースカウト」のエンジンです。

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スポーツスカウトに乗っていた時は、アメリカのインディアンモーターサイクルクラブに入会していた為、クラブの会報が届いていました。他にもインディアンモーターサイクルの本やマニュアル、パーツリストは、書籍として出ていますので、興味があれば一度手にとって見てもらえると、なぜインディアンの名が知られているのか、歴史が旧いだけではない、その理由が見えてくると思います。

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ご存知の通り、インディアンのモデルの中では「チーフ」と「スカウト」の名前が昔からよく知られておりますが、中でもスカウトを世に広めたのは、映画「世界最速のインディアン」ではないでしょうか? 主演のアンソニー・ホプキンスがバート・マンロー役を見事に演じ、その相棒として活躍していたモデルが、インディアン スカウトなのです。このスカウトは、20年代のサイドバルブ式エンジンですが、バート・マンローがオリジナルピストンを含め、自らエンジンのモディアファイを行い、最終的にボンネビルで世界最速記録を出すという、実話をベースにした映画です。あまりにも有名な映画ですが、もしまだ観ていない人がいれば、ぜひ一度観てください。バイク好きなら、感動しますよ。

話がそれました(笑)。いま、僕がアンバサダーをさせていただいているきっかけのスカウトsixtyにも、このマンローのスカウトとつながるインディアンです。このスカウトsixtyに乗るようになってから、街中でも声をかけていただく事が度々あるのですが、とくに外国の方から声をかけていただく事が非常に多くなりました。アメリカでは、インディアンモーターサイクルのCMが流れていることも影響あると思いますが、僕の勝手な推測では、ローランド・サンズ率いるフーリガンズが、人気に一役買ってくれているのではないかなぁと、思っています。このフーリガンズに関する映像では、カスタムされたスカウトモデルが沢山出て来ますので、皆さんも是非見て下さい。かなりクールで、きっとスカウトに乗りたくなると思いますよ!

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アメリカでは、ローランド サンズのフーリガンズの他にも、スカウトが活躍している場所があります。それは、AMAのフラットトラックレースです。そこで走っているのが、INDIAN SCOUT FTR 750 というモデルです。これはフラットトラックのトップクラスで活躍するインディアンのレーシングモデルで、昨年ファクトリーチームとして復活したばかりでシリーズチャンピオンになる偉業を達成したモデルでもあります。最近では、チャンピオンを記念して、公道使用のFTR 1200カスタムも出ました。出たと言っても、市販される訳ではなく、ワンオフのデモ車のようですが、これはかなり反響があったのではないでしょうか?

彼も新旧問わずインディアンが大好きで、やはり「FTR1200カスタムを市販化して欲しい!」と言っていました。出るなら僕もぜひ欲しいので、インディアンさん、どうか市販化をお願いいたします!(笑)

Volume 2.

何処へ行くにもインディアンと

宮大工をやっている自分は、休みの日曜日しかバイクに長いこと乗る時間を取れません。ですが、仕事などでバイクに乗って行く事が出来る状況であれば、天気と条件が許す限り、極力乗って行くようにしています。

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このアンバサダーに選ばれた後、まず誰に見てもらいたいか? これは、新しいバイクを購入直後に、誰もがワクワクして考えることではないでしょうか? 自分の場合は、昔からの知り合いで、やはりインディアン乗りである「沖さん」という方に見てもらいたく、納車後すぐに出かけました。沖さんは、色々な雑誌にも載った経験のある方で、昔からインディアンに乗られている方なら、ほとんどの方が知っている存在だと思います。

以前、沖さんの工房と僕の家が徒歩1分の場所という関係にあり、お互いにゴローズが好きな事、バイクが共通の趣味だった事もあり、それ以来今でも仲良くさせて頂いています。現在は、愛知県の春日井市にて自宅兼工房を構え、シルバージュエリーを製作されていますので、皆さんよかったら一度足を運んでみて下さい。

僕のスカウトSIXTYを見て、沖さんは「永田さんのインディアンなら僕のインディアンと違って何処にでも行けるね」と、ご自身のインディアンで中々遠出が出来ないようで、うらやましそうでした。

さて、アンバサダーに選ばれて、最初の夏を過ごしました。(編集担当注:こちらの都合で掲載タイミングが遅れてしまいました。すみません!)夏場のスカウトSIXTYがどんな状況だったのか? チーフなどの空冷モデルと違い、水冷の為暑い日でもオーバーヒートする事はありませんでしたが、さすがに渋滞にはまって信号待ちなどの際は、冷却ファンがブンブン回って、エンジンの熱気が舞い上がり、人間的にはかなり凄い状況でした。古いハーレーに乗っていた時などは、海に行く夏場などの渋滞にハマるとオーバーヒートして、エンジンが冷えるまで待つ事もあったのですが、さすがにスカウトSIXTYはオーバーヒートとは無縁でした。それでも信号待ちではエンジンからの熱気で倒れそうな感じでした。

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夏に出かけたところと言えば、海が多かったです。チョイ乗りレベルのため、海に入ることはなかったのですが、新舞子や、東海地方の皆さんなら知っているだろう内海など、ちょくちょく散歩に出かけました。毎年、夏になると必ず海に行くのですが、最近は朝から海に行き昼過ぎにバイクで帰ってくる事が多いです。長時間、バイクを潮風に晒したくないのも短い時間しか海にいない理由ですが、僕のウチでは沢山のワンコ達が今か今かと散歩に行くのを待ちわびて待っている為、急いで家に帰ります。

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8月末の日曜日には、インディアン名古屋で青空バーベキューが開催されたので、そこにも参加してきました。バーベキューの時には、チーフなどの大型のモデルに乗られている方や、ヴィクトリーのオーナーの方などからスカウトSIXTYの乗り心地や、取り回しなどについて聞かれる事が多かったので、皆さんにも「運転しやすいので、セカンドバイクに購入してください」と勧めておきました。

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また、スカウトSIXTYを少しだけ、自分仕様にカスタムしました。ウィンドシールドを取り付け、純正のソロシートからコルビン製ツートンカラーのタンデムシートに。シート変更にあたり、2人乗りできるよう純正パッセンジャーペグを購入して取り付けました。カスタムする時には、まずシートからだと思っていた為、ソロシートから、タンデムシートに変更しましたが、色々な知り合いの方達からノーマルと比べると全然雰囲気違うねと、みんな写真を撮っていました。

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これからも、少しずつですが自分らしくカスタムをして、インディアンのある生活を楽しんでいきたいと思います。

Volume 1.

インディアンへの思い入れ

「自分とインディアン」

今回から、アンバサダー7の1人としてスカウトsixtyのレポートを書かせていただきます、永田宗政です。(向かって左)
名古屋市内で、宮大工をしています。よろしくお願いいたします。

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自分がインディアンモーターサイクルを知ったのは、実は17歳の時です。名古屋という土地柄、昔から、ハーレー屋が沢山あり、僕の家の近所にもハーレーのカスタムショップがありました。

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ちょうどドラマなどの影響で、ロン毛や渋カジブームが起きていた時代です。当時から古着が好きだった僕は、東京 原宿にあるシルバーアクセサリーショップの「ゴローズ」を知り、そこのオーナーのゴローさんがインディアンというバイクにまたがり、イヌワシの羽根で作ったウォーボンネット(インディアンの髪飾り)をかぶり、両手を広げている写真が、鮮烈な印象として自分の中に刷り込まれました。またその時に、こんなオートバイがあるんだと、強く心に残ったのがきっかけです。
今でも僕の作業場の壁には、この写真が貼ってあります。

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そんな背景もあり、自分がオートバイ=アメリカ製に傾倒するのはとても自然な流れでした。これまでの車歴の中でも、色々なバイトを掛け持ちし、貯めたお金で初めて買った74年式のハーレーFLHは、とても印象深いものでした。ただ、ハーレーに乗り始めたそんな時でも、「いつかはインディアンに乗りたい」、とずっと思っていました。

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「祖父とインディアン」
余談になりますが、僕がハーレーに乗り始めた時にうちの父親から、祖父がインディアン4に乗っていたという話を聞いております。
「おじいちゃんが戦争で中国にいた時に、向こうでインディアンの4気筒に乗っていたという話を聞いたぞ」とのことでしたが、父親はモトクロスこそやっていましたが、実はインディアンについてはそこまで詳しくなく、そんな大昔に4気筒のバイクがある訳がない、と当時は思っていたらしいです。
その後、自宅近所で仲良くさせて頂いている、ゴローズのゴローさんとも知り合いの方に、インディアン4とインディアン チーフ、インディアン ミリタリー741Bの3台のインディアンを見せて頂く機会があり、インディアン製の4気筒を直に見て、その時に祖父の話が本当だったことに気が付いたとのことでした。
それからというもの、僕のインディアン熱はさらに高まり、当時日本でインディアンを扱っているというと、東京の某有名ハーレーショップくらいしかなかった為に、東京まで出向いて車両を探しに行ったりもしました。かれこれ、●年前のことですが、当時は今のようにそんなに車両がありませんでした。
苦労して購入したハーレーのFLHには6年程乗り、その後にハーレーの1925年式JD(サイドカー付き)へと変わり、英車のアリエル1927年式VB500、ブラフシューペリアOHV680など、古いバイクばかりを乗り継いできました。しばらくオートバイに乗らない時期もあったのですが、やはりそれが自分の生活の中でとても大きなストレスに感じていました。

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こうなったら、もうインディアンに…と、なんとか探し出したのが、1940年式インディアン スポーツスカウトです。(上写真)
初めてインディアンに乗ってみて(ハンドチェンジでしたが)、ハーレーと比べると軽快に回るエンジンだなぁ、といつも思っていました。
本当に乗っていて楽しいバイクでした。
実は、スポーツスカウトを購入する以前にインディアンのタイプO(1917~1919年)のエンジンや、僕が乗っていたスポーツスカウトと同じ年式のミリタリー741Bのエンジンをアメリカから購入して、腰上をバラし、スポーツスカウトとのエンジンの比較などしたこともありました。
その後、乗っていたスポーツスカウトも腰上をバラして内部を見たのですが、ヘッドもカムもいわゆるボンネビル仕様でした。ヘッドにはバルブリセスが掘ってあり、カムはハイカムという、ホットな仕様です。

このスポーツスカウトは手放してしまいましたが、又 ヴィンテージインディアンに乗る事があるならば、迷わずこの車種を選ぶと思います。それくらい楽しいバイクでした。

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「スカウトシックスティについて」
そして、スカウトシックスティです。旧いインディアンに乗っていたため、最新型にも興味があり、迷わずアンバサダーに応募。
実はスカウトシックスティに乗る前は、ハーレーのスポーツスターに乗っていたのですが、比較するとスカウトはシート高が低く、停車時も扱いやすく、走り出しても軽く車体を倒すだけで、カーブでも応えてくれ、人馬一体になる感覚があります。かなり乗りやすいバイクです。
対してスポーツスターは、一見軽そうでいても、車高の高さとハンドル交換により短めにしていたため、ハンドルの抵抗はかなり大きなものでした。
スカウトなら、女性ライダーでも気軽に扱えるレベルで、インディアンの中でもとても乗りやすいバイクだと思います。
そんな僕ですが、これからはインディアンのスカウトシックスティに乗り、全国の皆さんにスカウトシリーズの素晴らしさをお伝えしていけたらなと思っています。よろしくお願いいたします。

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