New!Car試乗記

最新モデルや話題のモデルの試乗レビュー

PEUGEOT コンパクトカー
2023.08.09

Vol.27 【プジョー 308 GTブルーHDi】

Vol.27 【プジョー 308 GTブルーHDi】

今回は4日間お借りして「プジョー 308」の上級グレード「GTブルーHDi」の魅力をお伝えする。

527km走ってわかった新型308の魅力

2022年に日本に導入され、その完成度の高さで驚かされた3代目の「プジョー 308」。Vol.8で「アリュール ブルーHDi」というグレードのレポートをお届けした。先代モデルからの正常進化で、気持ちのいい車ではあったが、上級グレードの「GTブルーHDi」に比べると、装備がやや省略され、新しい308を味わうのにはやや物足りない印象を感じたのも事実である。誤解を招かないように、フォローするならば、自動車の基本性能としてはとても魅力的なのであるが、新しいインフォテイメントシステム、i-toggleと呼ばれる便利なショートカットキー、マッサージ機能、レーンポジショニングアシストなどかなり魅力的な装備がアリュールでは装着されないのである。そこで、今回はアリュールでは味わえなかったGTならではの魅力について、話を進めていきたい。

また、今回は数日間お借りして、527km走行したインプレッションをお送りする。

オリビングリーンはいつ見ても美しい。

搭載されるエンジンは筆者も大絶賛している(実際に、先代308の最終モデルのオーナーである)1.5Lディーゼルターボエンジンが搭載されたモデルである。最高出力こそ130馬力であるが、トルクは300Nmを発揮し、非常に力強い走りを提供してくれる。今回試乗する中で、先代の308と違うフィーリングであるのは惰性走行時にコースティング機能に入ることだ。惰性でアクセルペダルから足を放していると、ニュートラル状態になり、エンジンブレーキが作動しないため、減速を極力少なくして走ることができる。非常に効率よく走っている印象である。そして、先代モデルに引き続き、その静かさにも驚かされる。

モード切替があり、「ECO」モードにしてみると、かなりおっとりとした印象になる。先代モデルではほとんど差がなかった印象だったが、今回のモデルでは顕著だ。しかし、筆者の場合はECOモードにするとパワーが足らず、結局アクセルを強く踏んでしまうケースが多かったので、ノーマルモードでほとんど走っていた。

「スポーツモード」にすると、音の雰囲気もスポーティになり、走りがより楽しくなる。特に「軽快感」が魅力的である。

高速道路での加速も、トルクがあるため、大きく変速をすることなく、ぐいぐい加速へもっていくのは、ドライバーとしてもとても楽で、気持ちがいい。時速100km/h走行時に、エンジン回転は1500回転である。

高速道路でやや気になったのはロードノイズである。やや太めの225という幅のタイヤを履いているからかもしれない。

トルクのあるエンジンは運転が楽だ。

インフォテイメントシステムの中で、GTブルーHDiにはコネクティッドナビゲーションが装着される。このナビゲーションの表示はメーターの液晶ディスプレイに表示することができ、とても見やすいのも魅力的だ。

またボイスコントロール機能が用意されていて「OK、プジョー」と呼び掛けることで、ナビゲーションの設定や、エアコンの操作、オーディオ操作などをすることができる。実際のデモンストレーションは動画をぜひご覧いただきたい。

小さなステアリングの上から液晶ディスプレイのメーターを見るというレイアウトはプジョーの特徴であるが、その液晶ディスプレイにナビゲーションの表示ができるようになったのも魅力である。ただ、液晶の面積をもう一回り大きくしてほしい。モードによっては文字が小さくて見にくい。それくらい、情報が盛りだくさんなのである。

GTグレードには360°カメラが装備されており、従来モデルのバックカメラと比較して驚くのは高精細さである。非常にきれいで見やすい。

個人的に気になっていたのは「アリュール」と「GT」の乗り味の違いである。17インチホイールのアリュール、そして今回のGTは18インチであり、プジョーらしいしなやかでしっかりした乗り味がスポイルされているのではないかという心配があったからだ。装備はGTが魅力なのに、乗り味がプジョーらしくない味だったら…という心配をしていたわけである。

しかしそれは杞憂に終わった。

厳密に言えば、ほんの少し硬くなってるかな?という気もするが、味はまさにプジョー味で、GTグレードに乗り慣れたら、これはプジョー味だと感じることであろう。

18インチアルミホイールを装着しているが、プジョーらしい“猫足”はしっかり味わえる。

シートにも改良があり、ゆったりとしたサイズ感で、ドイツ車ほど硬くなく、シトロエンほど柔らかくない、絶妙なあたり加減がいい。また、GTグレードにはマッサージ機能まで装備されている。Cセグメント級のモデルで、この装備には本当に目から鱗が落ちる。

シートには一部にアルカンターラが用いられているが、お尻の当たる部分はソフトなファブリック素材になっているのがミソだ。(筆者は先代308でお尻の当たる部分がアルカンターラで、その張りが突っ張っていて、座り心地に不満を思っていたところである。今回は適材適所。)

個性的な顔つきはプジョー独特のデザインである。

高速道路で車線変更をちょっとしただけの気持ちよさ、ノーズがすっと入っていく印象は魅力的である。

先代のオーナーならば、その正常進化に気に入るだろうし、他車から308に乗り換える方ならば、その自然な走行フィーリング、気持ちよさ、そしてディーゼルの静かさ、トルクフルさ、経済性の高さに驚かれるだろう。筆者はひいきしているつもりはないが、本当に完成度の高い車であると感じている。

500kmを超えるロングテストだったが、本当に魅力をたくさん感じられるクルマである。

527km走行トータル燃費 18.5km/L(平均車速34km/h):撮影でエンジンかけっぱなしも多く過酷な条件

264km走行トータル燃費 21.2km/L(平均車速40km/h):通常運転

①GTグレードの魅力はどんなところにあるのか?

装備はCセグメントとは思えない装備が装着されつつ、プジョーらしい猫足が堪能できる。

②先代モデルオーナーとしてどのような点が受け継がれ、どのような点が変更されているのかチェック

先代モデルは、筆者がオーナーとして乗っているが2年ほどで50,000km以上走っているが本当にいい車で魅力的である。そんな車の正常進化で、装備が充実しているわけだから非常に満足度が高そうだ。

③新しいインフォテイメントシステムの使い勝手はどうか?

いろんな機能がある中で、私が一番気に入ったのは「iトグル」というディスプレイ下のショートカットキーである。自分で好みのショートカットキーが使えるのが良かった。

日常の運転で、何気なく気持ちいいと感じられるクルマはそんなにたくさんは存在しない。しかし、308はそれが感じられるのである。

ショールーム一覧はこちら

プジョー 308 GTブルーHDi主要スペック

<寸法・重量>
全長…4,420mm
全幅…1,850mm
全高…1,475mm
ホイールベース…2,680mm
車両重量…1,420kg

<エンジン・トランスミッション>
排気量…1,498cc
種類…ターボチャージャー付直列4気筒DOHC(ディーゼル)
最高出力…96kW(130PS)/3,750rpm
最大トルク…300Nm/1,750rpm
使用燃料…軽油
トランスミッション…8速オートマチック

<駆動方式・燃費>
駆動方式…前輪駆動(FWD)
燃料消費率(国土交通省審査値)
・WLTCモード…21.6km/L
・市街地モード…17.1km/L
・郊外モード…21.6km/L
・高速道路モード…24.4km/L

<サスペンション>
フロント…マクファーソンストラット式
リヤ…トーションビーム式

Writer

Gocar Gocar

Go!Carチャンネルのキャスター。2015年ホワイトハウス入社。2016年3月からGo!Carチャンネルをお送りしているが、免許取得後すぐ各種試乗インプレッションを行っており、これまでに試乗した車種は700車種を超える。毎週日曜日16:00からは「Go!Carライブ」をGo!Carチャンネルにてお送りしており、視聴者の皆さんとのふれあいを毎週楽しんで放送している。
また、2022年4月より、レディオキューブFM三重(78.9MHz)にて、「Ericar・Gocar Auto Ensemble♪」というラジオ番組のパーソナリティも務めている。

記事をシェアする:

Facebook Twitter